岸辺に真網(まあみ)の綱を置いて、地引網を積んだ船が沖へ出て行きます。沖合に網を張って又、岸辺に帰ってきて,もう片方の坂網(さかあみ)の綱が岸辺に待っている人に船から投げられて渡されます。
そして、真網側と坂網側の綱を同時に皆で力を合わせてゆっくりと引き始めます。この時両側の綱の上がり方が同一に上がるように引きます。はじめのうちは世間話でもしながら気合をかけてきしべにひきよせます。この綱と網を「腰引き」という江戸時代から使われている道具を使い腰に当てて体重をかけて体ごと腰引きに持たれて引いていきます。そのため手は使いません。
「さあ、今日は何がかかっているかな?アジかな、カマスかな、いやサバかイワシか‘‘‘‘‘‘‘‘‘」と、網が近付いてくるのを見ながら、それぞれ思い思いに予想します。そしてワクワクと時間をかけて引いていく、漁への期待と楽しみ。今までに取れた魚は、海亀、クジラ(スナメ
リ…イルカに似ている)イルカ、大きなサメ、スズキ、ボラ、黒鯛、イシモチ、コノシロ、セイゴ、イナダ、カンパチ、舌平目、飛魚、コイカ、イイダコ、渡り蟹、マル蟹、その他小魚等色々結果はその時の漁運次第 大漁かな、不漁かなと昔の人はこうして漁に生活をかけながらも楽しんでおりました。
(3)自然の恵みを漁師体験で!
網が岸に近づいて来ると、「しどう回り」と言って魚の入り具合を見張りに行く人がいます。漁の具合を見て皆に合図を送ります。大漁だと「早く、急いで網を引け」の指示があります。
早く引かないと袋網に入っている魚が出てしまうことがあるので、皆は引く力に気合が入ります。
この時に女集(女ドン)が「地引歌」を歌って(ハァー丸吉は大漁だ、皆様もご存知、「今日の当たり(給金)は百万両!百万両!ときました!~来ましたァ”ーえー」)と相づちを打って景気づけて網を引き揚げます。(昭和40年代初めごろまでは歌ってました。)
網が上がると魚が入っている袋だけにして魚を水揚げします。そして「大場(おおば)」と言う臨時の魚を上げる(魚を入れる容器を並べる)場所を作り(現在は、移動式の生簀(いけす)に一部入れて魚を泳がす)水揚げした魚を置きます。(左上の写真は平成30年7月取れた魚です)
この魚の水揚げを観光客の皆様はタマ網を使っての体験で、袋網の中でぴちぴちはねている魚をご自分の手で袋に入れて取るのは楽しいことでしょう!
前のページの日(平成29年5月20日)に地引網で取れた魚です。
魚は焼いて食べたり、お持ち帰りでした。
「おんぼ焼き」とは、獲れた魚をそのまま炭火で焼いて食べます。
🍙おにぎり持参で楽しい昼食!
地引網で取れた魚は何故か美味しいです。
食べた皆様方は、小さい魚から大きい魚迄、全部おいしいとおっしゃります。
何でおいしいのかはよくわからないのですが、
お昼に食べた魚の味と夕方に食べた魚の味は明らかに違います。
お昼に食べる獲れたての魚はすごくおいしいです。
弊社BBQ場にて「おんぼ焼き」が出来ます。
地引網参加者のみ可(時化で地引網中止の時も可)
(おんぼ焼き料金は別途料金1名550円税込です)
地曳網で取れた魚を自分達で焼く「おんぼ焼き」と
「おにぎり🍙」持参しての昼食を
皆様方は遠足のように、楽しくお召し上がりです。
⁂おんぼ焼きする時は、炭火で焼きます。
時化でおんぼ焼きの場合は魚代200円加算で1名750円税込です。
令和5年2月5日改訂版